住宅ローンの支払いが苦しいときに、借入れ先である金融機関に相談することにより、債務返済の繰り延べができることがあります。

「リスケジュール」と呼ばれる方法です。リスケジュールは、金融機関への返済が苦しくなったときに、返済計画の見直しをするシステムです。

相談員

借り入れしている人からの申し出により、現状と今後の見通しを金融機関が審査し返済の再調整が行われます。

リスケジュールでできること

リスケジュールでできることは、「返済期間の延長」と「元金支払いの一時停止」です。

東日本大震災などの災害のときも、家のローンの支払いと仮住まいの費用がかかった人や、収入が一時途絶えた人の救済処置として、かなりの方が利用されました。

返済期間の延長

転職で収入が減ったり、賞与がなくなり月々の返済が苦しいときに、返済期間を延長させることで月々の支払い金額を下げる方法です。

返済してきた期間と、金融機関で決められた完済年齢(一般的に75歳)を元に、延長できる返済期間が検討されます。

返済期間が長くなる分、支払総額は増えてしまいますが、月々の返済金額は減るので家計はかなり楽になります。

とりあえず、月々の支払い額を下げてもらい、ピンチを脱して生活に余裕ができた時に、「繰り上げ返済」などを行うことで、増えた利息分を減らしていくこともできます。

ボーナス返済の変更

ボーナス返却で契約していた場合、不景気や会社の経営不振で賞与がでなくなってしまうと、賞与月の家計はかなり苦しい状態です。

はじめのうちは、貯蓄などの切り崩しで対応できますが、長期間に渡る返済は不可能になってしまいます。

そこで、ボーナス月の返済額の内訳変更や、ボーナス返済の取り止めなど、支払い計画を変更してもらう方法です。

元金支払いの一時停止

リストラ、転職、病気、子供の教育費の捻出など、一時的に家計が苦しい時に、一定期間元金の支払いを停止し金利だけの支払いにしてもらう方法です。

一定期間だけですが、支払いが金利だけになるので、月々の返済金額をかなり減らすことができます。

病気の回復や子供の就職など、一定期間のみ家計が苦しく、それ以降改善が見込まれるときにには、こちらの方法が検討されます。

リスケジュールを申請するには

リスケジュールを申請するためには、以下のような資料を整理しておき、金融機関を相談する必要があります。

①今の家計の状況
②将来の見通し
③資産の状況

これらの資料から、金融機関は「本当に支払えないのか」「減額して支払いが確実に実行できるのか」「他の金融機関の承認は得られているのか」などが検討され、審査されます。

リスケジュールの問題点

リスケジュールをすると、月々の支払い金額を減らすことはできますが、期間を伸ばすことにより、最終支払い総額がかなり膨らんでしまいます。

つまり、リスケジュールして期間を伸ばすということは、借金を増やすことと同じ意味なのです。

将来的に収入がかなり増えることが見込まれるなら別ですが、そうでない場合にはローン返済地獄が何十年も続くことになります。

それなら、任意売却で家を売ってしまい、新たなスタートをきるほうがいいかもしれません。

これらの判断は、自分だけでは難しいので、専門家のアドバイスを受けてから、金融機関に相談したほうがよいかと思います。

専門家のアドバイスを受けながら、今の現状と将来の見通しをしっかり見据え、自分に一番得な方法を選択してみてください。

なお、任意売却についての情報は、別ページにまとめてありますので合わせてお読みください。