毎年あった賞与や昇給がなくなってしまったため、収入が激減して住宅ローンを払えなくなっている人が急増しています。

賞与がでない

絶対につぶれないと思われていた超一流企業さえ、リストラをしたり企業を売りに出すという異常な事態が起こっています。

住宅ローンがあと何十年も残っているのに、はたして払い続けていけるのでしょうか。

安定的な賃金上昇の時代は終わった

これまでの日本は、会社に就職すれば一生生活は保証されたようなものでした。

年々賃金が増えていき、年に2回ボーナスもでて、定年時には退職金がでるなど、人生設計もしやすい時代でした。

しかし、もうそんな時代は終わり、優良企業が赤字に転落したり、先を見通せなくなってリストラや賃金カットをするようになりました。

もはや、会社に勤めれば一生大丈夫という時代はとっくに終わってしまっているのです。

最近では、ボーナスを廃止、年俸制へ移行、退職金制度の廃止など、企業の雇用体系も賃金大系も大きく変化しています。

企業の雇用形態の変化

  • 終身雇用制の崩壊
  • 年功序列ではなく実力評価主義へ
  • 賞与をなくし年棒制へ
  • 退職金制度の廃止
  • 契約社員、派遣社員へ
  • 副業の許可

今後は、いろいろな職場にロボットが進出してくるなど、雇用の環境はさらに厳しくなってくると予想されています。

安定的な賃金上昇を前提に設計された住宅ローン

実は、住宅ローンは、会社に勤務すれば、終身雇用、昇給、賞与が、定年までずーっと続くという前提で設計されている金融商品なのです。

会社員

ローンを組む時は、会社ランクや勤続年数、年収などを評価すれば、ほとんど問題なく完済されてきました。

借りる方も、定年まで勤められる、年収は年々上昇する、賞与は毎年もらえる、ことに何の疑いをもたず、安心して住宅ローンの返済計画を立てられたのです。

しかし、その前提条件が崩れてきた今、安心して借りていた住宅ローンは大きなリスクとなって襲いかかってきているのです。

ボーナス併用で支払っている人の危険

住宅ローンを組んだ時、月々の返済金額を減らせることから、多くの人がボーナス併用で返済しています。

そもそもボーナスとは、賃金以外の報酬で会社の業績によって、大きく左右されます。

会社が利益をだしているうちは支払われますが、業績が悪化すれば賞与は真っ先にカットされます。

最近は、企業業績が悪化し、ボーナスをカットしたり、賃金を減額する企業が触えており、住宅ローンを抱える人が急増しています。

「夏はだめだったけど、年末の賞与は大丈夫なはず・・、来年は業績が回復するはず・・」

そう思って頑張っていても、賞与カットが3回も続くと、ほとんどの家庭がピンチに陥ってしまいます。

今後の見通しを考えるとき、これまでのように安定的に賞与をもらい続けるのは難しいと考えたほうが良いかもしれません。

もし、賞与がカットされて住宅ローンの返済がきつくなっている人がいたら、返済計画を見直すことをオススメします。

最近は、賞与制度を止めて年棒制に切り替える会社が増えてきますので、返済方法を変えることなどを検討してみてはいかがでしょうか。

ゆとりローンを組んでいる人の危険

ゆとりローンやステップローンは、若い年齢の人でも家が持てるようにと、住宅金融公庫(現在の住宅金融支援機構)や年金住宅融資が、平成4年に開発した返済方式です。

はじめの5年、10年は返済金額が低く、収入がアップする5年後、10年後に返済金額が増えるシステムのため、若い人でも借りやすく多くの人が利用しマイホームを手に入れました。

実は、このゆとりローンやステップローンで家を買った人達が、今大ピンチに陥っています。

返済金額が7割近くもアップし、住宅ローンを返済できず、家を売却したり自己破産に追い込まれているのです。

ゆとりローン

ゆとりローンやステップローンは、終身雇用制度と定期昇給を前提としているため、前提が崩れてしまうと成立しないのです。政府もそれに気づいて、平成12年にこれらのローンをあわてて廃止しました。

しかし、平成4年から平成12年までの8年間に借りた人は、かなりの数にのぼっており、今後も住宅ローンのピンチに陥る人は増え続けるといわれています。

また、これらのローンには、もう一つ欠点があります。それは、返済金額が少ない期間の返済は、ほとんど金利分だったため、元金がほとんど減ってないことです。

そのため、家を売ろうにも、売却金額よりローン残高が多い債務超過のため家を売却できないのです。

このように「ゆとりローン」や「ステップローン」は、時代の読み違いによる失敗策だったのです。

退職金を当てにしている人の危険

住宅ローンの返済期間は、最長35年、最終返済年齢は80歳と設定されています。

しかし、退職後は収入がなくなるため、ほとんどの人は退職金で残金を一括返済し、老後に備えるのが一般的でした。

しかし、最近は、業績悪化のため退職金を減額したり、払えなくなってしまう会社がでてきました。

また、途中退職者の対応のため、今後退職金制度を廃止する動きもでてきています。

退職金がでなれば、ローンを完済できず年金で払い続けてなければなりません。

それでなくても、年金の受給金額は年々減少しており、住宅ローンに年金の半分以上が取られてしまうことにもなりかねません。

もし、住宅ローンの返済に退職金を組み込んでいる人がいたら、老後の生活設計を再チェックすることをオススメします。

住宅ローンでピンチに追い込まれた人の対処法

現在すでに住宅ローンでピンチになっている人は、何らかの手をうつ必要があります。

ボーナスでなくて返済が苦しい人

  • 金融機関と話しあい、一定期間の返済を減額するリスケジュールを検討する
  • 住宅ローンの借り換え、乗り換えで、ボーナス返済のない支払いに変更する
  • 安い賃貸に引っ越し、住んでいる家を貸して返済にあてる

すでに住宅ローンの返済が滞っている人

  • 任意整理や個人再生で、他の金融機関からの借入返済金を減らす
  • 任意売却で家を売ってしまい、足りない分をローンを組んで払う
  • 自己破産を検討する

今の状況を冷静に判断し対応策を立てる

まずは、今の自分の置かれている状況を冷静に判断し、適切な対応をとる必要があります。

住宅ローン返済で困っている人が増えていることは、国も金融機関も十分に認識しており、いくつかの対応策を用意してくれています。

それらの対応策を知るには、金融や債務整理に詳しい弁護士に聞くのが一番です。いくつかの弁護士事務所では、ネットでの無料のメール相談を実施していますので、一度アドバイスを受けてみてはいかがでしょうか。

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